性病には、梅毒や淋病、クラミジア、ヘルペス、梅毒、淋病、尖圭コンジローマ、カンジダ症、トリコモナス症、性病性リンパ肉芽腫などさまざま種類があります。
梅毒は、直径0.1~0.2 μ、長さ6~20 μの屈曲したの螺旋状菌である梅毒トレポネ−マに感染する事で発症するとされ、3週間〜6週間程度の潜伏期を経て発症しますが、症状が消失する時期がある為、適切な治療が遅れる事の多い性病です。
症状としては、極初期に硬結や硬性下疳、無痛性のリンパ節腫脹などの症状が現れ数週間で消失し、更に4〜10週間の潜伏期を経てバラ疹や粘膜疹、梅毒性脱毛等が発症します。
淋病は、口腔内にも複数常在するナイセリア菌の仲間であるグラム陰性双球菌淋菌に感染する事で発症するとされ、角結膜炎や咽頭炎の原因である淋菌が原因です。
男性の場合、黄色や緑色の膿が陰茎から出たり、陰茎の腫れや排尿痛などの症状が発症し、病状が進行すると尿道炎や前立腺炎などを発症し男性不妊症になる恐れがあります。
女性の場合は、性病では珍しく男性よりも症状が穏やかに現れますが、子宮頸部や子宮頸管に感染し子宮頸管炎などを発症します。
クラミジアは、性器だけでは無く目の粘膜にも感染するクラミジア・トラコマティスと呼ばれる菌に感染する事で発症し、感染細胞の封入体で主に活動する事もあり、男女共に発症しても自覚症状が無い性病です。
その為、特に女性は病原菌が子宮頚管部粘膜に感染してしまう事が多く、子宮頸管炎や子宮内膜炎、卵管炎、骨盤内腹膜炎、卵巣炎などを発症してしまい、更に卵巣炎や骨盤内腹膜炎は更に悪化する事で腹膜炎や肝周囲炎を発症する事があります。
男性は、透明な膿や排尿痛が現れ、精巣上体炎や前立腺炎、血精液症などを発症します。
性器ヘルペスは、単純ヘルペス2型に感染する事で発症し、初感染時には38度を超える発熱や激しい痛みを伴う事がありますが、男性の5割、女性の8割前後に自覚症状が無いとされ、再発を繰り返すたびに症状が軽くなる特徴があります。
女性は、外部性器に赤い発疹や小水泡、潰瘍などが形成され、適切な処置が遅れると膀胱や子宮頸管、髄膜まで感染が拡大します。
引用~性病の現状について